テレワークの働き方が一部で定着する中、戸建て賃貸の需要が高まっているようだ。戸建て賃貸物件の登録件数が直近8カ月で2割増えたと話すポータルサイトもある。在宅時間が長くなり、プライベートと仕事の空間を区別したい層や、騒音を気にするファミリーに訴求できる可能性がある。
物件掲載数が8カ月で2割増
背景に在宅勤務の普及
「新型コロナウィルス下で子どもを自宅の庭で遊ばせたいファミリー層や、テレワークをするために部屋数を増やしたいDINKSなどから戸建て賃貸の需要が高まっている」。そう話すのは福岡県地場大手の三好不動産(福岡市)だ。コロナ前に全体の賃貸仲介件数の5%以下だった戸建て賃貸の成約件数は、2021年度には8%にまで増えた。22年度に入ってからも反響は伸びている。