年間賃貸仲介件数2450件のLive Designは、ポータルへの出稿スピードに重点を置く。他社に先駆けた情報掲載で、人員の減少に陥った店舗でも反響数を維持した実績がある。
人員減でも反響数キープ
同社は兵庫県神戸市内を商圏とし、賃貸仲介事業を主体に管理も行う。全従業員は55人で、賃貸仲介の担当者は30人だ。仲介店舗は6店舗を運営する。
ポータルを中心としたインターネット集客が全体の集客のうち85%を占める。
活用するポータルは「SUUMO(スーモ)」「LIFULL home's(ライフルホームズ)」「at home(アットホーム)」「CHINTAI(チンタイ) ネット」「賃貸スモッカ」「pitat.com(ピタットドットコム)」の六つ。メインはSUUMOとat homeで、5店舗で活用している。全ポータルの平均反響率は60〜65%だ。年間の出稿件数、出稿費用は非開示。
ポータルへの出稿は2022年10月ごろから専任制をとる。ウェブ集客担当が行っており、各店舗に1人以上を配置している。専任制をとるようになってから、ポータルの反響件数は増加したという。
同社はポータルへの出稿スピードを最も重視している。レインズなどで、新規で入居者の募集を開始した物件を発見次第、その場で出稿作業に移る。目安としては物件の確認後5分以内に出稿作業に取りかかる。
物件写真が手元にない場合でも、文字情報のみで物件ページを作成するという。写真は当日のうちに撮影しに行き、後から追加する。
出稿速度を高めたことが奏功し、スタッフの離職があった店舗でも反響件数をキープした事例もある。
Live Design岡本店内観
22年5月ごろ、岡本店の従業員数が3人から2人に減り、人員不足で出稿業務を満足に行えないことがあった。仲介事業部の大原圭介マネージャーは「そこで、写真がそろうのを待たずに出稿を優先した。他社よりも長い時間掲載できたためか、反響件数が人員不足前と変わらず月間100件をキープできた」と話す。
今後もSUUMOをはじめとした各ポータルでの迅速な情報提供に注力しつつ、ホームページやSNSでの集客に強化していきたいとしている。
(2023年3月13日4面に掲載)