神奈川県最大規模の都市として、多くの企業がオフィスを置く横浜市の賃貸マーケットは新型コロナウイルス禍で、どのような影響が出たのか。不動産会社からは学生と法人の賃貸需要は減少したものの、都内からの郊外転居の需要が拡大したとの声が上がる。管理・仲介会社5社に話を聞いた。
東京からの転入者8%増も賃貸需要は横ばい
進む大規模開発1万人超の人口増加
コロナ下においても、横浜市では2020年も比較的高水準の転入が続いている。転入者数から転出者数を差し引いた人口の純増数は1万3481人で19年から17%減少したものの、3年連続で1万人を上回った。横浜市に転入した14万2051人のうち、東京都と神奈川県からの転入者がそれぞれ4分の1を占める。特に東京からの転入者は3万3897人で、19年から7.5%と大幅に増加した。