学生マンションを企画開発・運営するジェイ・エス・ビー(京都市)は、衣料販売のヒューマンフォーラム(同)と提携し、京都市と滋賀県草津市の学生マンションで不要になった古着の回収を10月12日から開始した。入居する学生同士の交流促進や衣料廃棄の削減への貢献を目指す。
学生の交流促進と衣料廃棄の抑制へ
古着の回収ボックスを京都市と草津市の学生マンション5棟502戸に設置した。取り組み開始から約1カ月間の回収量は1棟当たり50着程度。ジェイ・エス・ビーが回収した古着をヒューマンフォーラムが再販売やリメイクアイテムの素材として再利用する。
加えて、2社で連携し、地域との交流促進を目的に6月に高齢者住宅で古着の無人販売も開始。販売所に訪れた顧客と高齢住宅の入居者との交流を図る。10月18日には拓殖大学の八王子国際キャンパスの学生寮でも学生を対象とした古着の無人販売を初めて実施した。
今回の取り組みは、学生に新たな交流機会を提供することを目的に企画された。高齢者事業本部の榊英介副本部長は「SDGsの一環でトライアルで取り組んでいる。時期によって回収量にはバラつきがあるため、22年春の状況などを踏まえて、今後を検討したい」と語る。
(11月1日2面に掲載)