今回ご紹介するM&A案件は、賃貸用集合住宅の管理などを手がける企業が、神奈川県内の地域密着型の賃貸不動産管理事業者を承継したケースです。
事業拡大を目指す買主側と、事業承継や業務のデジタル化(DX:デジタルトランスフォーメーション)に不安を抱える売主側双方にとって、M&Aが有効だった事案で、数カ月でのスピード成約となりました。
紙への依存度大 効率化も進まず
売主は、神奈川県の都市部に店舗を持ち、周辺の約300物件の管理を行っていました。創業から30年以上、地域に密着して家主との信頼関係もしっかりと築かれていました。
一方で、「紙」による業務が多く残り、業務効率化のためDX化をしたくてもノウハウがなく、大きな投資ができないという悩みを抱えていました。