スターツCAM(東京都中央区)と、スターツケアサービス(東京都江戸川区)は、フィンランドの高齢者介護ノウハウを海外に紹介しているFWBCフィンランド社(以下FWBC)と提携した。
2月8日には都内のフィンランド大使館商務部において、両国関係者出席のもと、覚書への調印式が行われた。
FWBCは、フィンランドの高齢者介護ノウハウを日本に紹介しよう、と2000年からフィンランド貿易局のコーディネートのもとに始められた「フィンランド健康福祉センタープロジェクト」に参加していた事業者のうち11社により設立された。これまでに日本の自治体や医療法人との提携・協力実績はあるが、民間企業との提携は今回が初となる。
今回、FWBCと提携したことについてスターツCAMの関戸博高社長は「1年半ほど前にフィンランドの高齢者施設の視察に行ったときに『地域で高齢者を支えていく』という考え方に共感した。スターツグループは介護事業を含め、東京都東部から千葉県西部という地域に密着した事業展開を行っており、フィンランドの理念とは通じるものがあると思った」と語る。
具体的に、どのような形で協力関係を築いていくか、という点は未定で、両社では、今年春に最終合意書を締結する考えだ。