収益用物件の建築や管理を行うフィリックス (愛知県名古屋市)は2月24日、スマートホーム用デバイスを標準採用した賃貸住宅「Warren KoyoⅠ(ウォーレンコーヨーワン)」を竣工した。スマートデバイスは、建築する分譲戸建てで標準採用していたが、賃貸住宅では同物件が初となる。
スマホで共有部も操作
今回導入したのは住宅向けIoT機器やアプリの開発を行うアクセルラボ(東京都渋谷区)が提供するスマートデバイス「SpaceCore(スペース・コア)」の7種類だ(図参照)
専有部の玄関ドアにはスマートロックとドアの開閉センサーを設置しているため、玄関錠の施解錠や開閉状況が確認できる。また、スマートリモコン「SPOT Mini(スポットミニ)」により、エアコン・シーリングライト・テレビなど、赤外線リモコンを使用する複数の家電がSpaceCoreアプリと連動することで、温度・湿度・照度の自動操作が可能だ。
共有部のエントランスドアは、スマートフォン一つで開閉し、外出や来客に対応できる。
同物件は、名古屋市営地下鉄名港線「築地口」駅から徒歩10分の場所に立地する。木造の地上3階建てで全9戸。専有面積30.15〜31.84㎡、間取りは1LDKだ。家賃は5万7500〜5万9500円となる。
同社の担当者は「現在5戸が成約し、3月末には満室になるだろう。今後も、IoT家電を標準採用した利便性の高い賃貸住宅を供給していく」と語る。
(2022年3月21日12面に掲載)