スターツCAM(東京都中央区)と岩谷産業(東京都港区)は、LPガス災害対応型エネルギーシステムを備えた「防災賃貸マンション」の着工にあたり、4月25日、共同発表会・見学会を開催した。住宅、エネルギー関連の報道機関など約40名が出席した。
岩谷産業のLPガス災害対応型エネルギーシステムを導入した「防災賃貸マンション」は、マンションに設置したLPガスの貯蔵バルクから平時だけでなく、緊急時にも各住戸にガス供給がされる。
また、LPガスで発電するガス発電機も設置し、各住戸とエレベーターなど共用部にも電力が供給される仕組みだ。
説明会では、スターツCAM設計部千坂真吾統括部長が、「防災賃貸マンション」の特徴を説明し、岩谷産業の総合エネルギー事業本部生活総合サービス部駒嶺優茂礼部長が、LPガスの非常用発電機など災害対応の取り組み事例について話した。
見学会では、場所を江戸川区一之江に移し、スターツCAMが建設した免震マンションの地下に入り、実際に免震構造を見学。井戸やかまどの付いたベンチなどの設備も見学した。
コインパーキングに設置したLPガスバルクや非常用発電機の仕組みも実際に目で確認し、参加者からは質問が飛び交った。
今回、着工した「防災賃貸マンション」は、2014年3月竣工予定。今後、両社ではさらなる受注獲得を目指す。