空き家管理に特化したNPO法人「空き家コンシェルジュ」が5月14日に奈良県で設立し、注目を集めている。
同NPO法人では、依頼者から無料相談を受け付け、建築、税務、法務などの各専門分野からアドバイスを行い、空き家管理が必要な場合、適したサービスを提供する。
有江正太代表理事は、「相談内容の具体的な例として、高齢の親が入院することになり実家が空き家になるがどうしたらいいかというものがあります」と話す。依頼者の要望や建物の状態によって、賃貸で貸すか、売却するか、空き家管理で維持するかなど有効策を話し合って決めるという。
具体的な活動として、空き物件の定期巡回や維持管理業務、賃貸物件の所有者と行政、不動産会社との橋渡し、老朽化した建物のメンテナンスのサポート等を行う。空き家管理のサービスとして、月1回の建物外観、修繕必要箇所、庭木・雑草などのチェック、清掃、見守り等一通りの基本作業を月5000円で提供する。
将来的には、増加する空き物件を適正に管理することによって、低所得者層や高齢者が入居可能な物件として再利用することを目指す。