NPO法人24時間みまもり社会を創る会・笑顔(大阪市)は、居住支援法人として生活保護受給者など住宅確保要配慮者に入居サポートを提供している。主に自治体からの紹介を受け、年間200人ほどが相談に訪れる。業務範囲は、住宅確保要配慮者の入居を受け入れる住宅探しだけにとどまらず、入居中の生活サポートや見守り、死後のさまざまな手続きなども一括して行っている。
入居中の見守りサービスとして提供しているのは、自社開発したIoTシステム『バイタルロボット』と『まかせてドア』だ。『バイタルロボット』はロボットのセンサーが24時間、生活者の脈拍、呼吸、体動を自動的に測定し、異常を感知すればあらかじめ設定しておいた連絡先に通知する仕組み。利用料は月額5280円~(税込)。『まかせてドア』は認知症患者の徘徊(はいかい)事故を防ぐ玄関ドアの開閉システム。ICタグが付いたブレスレットを玄関ドア付近に設置したタグリーダーにかざすと、電気錠が解錠し外出ができる。ICタグを使わず玄関を開けようとドアノブを回しても解錠されず、登録した連絡先に通知が入る。利用料は月額7480円~(税込)。どちらも一般住宅や福祉施設などでの活用が多い。同システムを必要とする賃貸住宅の入居者にとっては、利用料の負担が大きく、活用が進んでいないのが現状だ。