伊藤忠都市開発(東京都港区)では、1月11日に同社が開発した全357戸の賃貸マンション「アルティス西ヶ原」で、入居者が壁紙や床材などを選択できるカスタマイズシステムの説明会及び内覧会を行った。
「LIFE STYLE LONDON(ライフスタイルロンドン)」と名付けられた同カスタマイズシステムの最大の特徴は、単に入居者が契約した住戸の壁紙や床材などを選択できるだけでなく、選択する際にリノベーションを行うブルースタジオ(東京都中野区)がコンサルティングする点だ。「壁紙を自分で選びたいというニーズはあるが、実際自分だけで選んだものでは不安と思う人は少なくありません。私たちはその不安な入居者の方の背中を押す役としてサポートしていきます」(ブルースタジオ大島芳彦専務)。ブルースタジオでは単に壁紙の種類選びについてアドバイスするだけでなく、日頃の週末の過ごし方や旅行先で印象に残っている場所はどこか、などライフスタイルの志向を踏まえてアドバイスしていく予定だ。
今回、同システムの対象となるのは、70平方m前後2LDKメゾネット10戸。カスタマイズできるのは、各戸2箇所までで、ブルースタジオとの相談回数は2回までとなっている。
同説明会で講師を務めたリクルートSUUMO編集長池本洋一氏によると、ニューヨークやパリの賃貸住宅では、入居者負担で壁紙を変えたり、棚を設置することができ、同社が実施した入居者へのアンケート調査結果でも40%以上の人が経験していたという。
伊藤忠都市開発では、今後ニーズが大きければ、他の住戸タイプにも同システムを採用していくつもりだ。