札幌で高齢者向け住宅を運営する事業者の新団体が発足した。団体名は北海道高齢者向け住宅事業者連絡会。サービス付き高齢者向け住宅だけでなく、高齢者向けに住宅事業を行い、常駐してサービス提供を行う事業者であれば参加可能だ。
3月6日には、第1回設立総会が開催され、約50人の関係者が参加した。設立にあたり加盟している高齢者住宅運営会社は21社。総勢71棟の高齢者向け住宅が登録される。その他に賛助会員として21社が参加する。
活動内容は、高齢者向け住宅の一般市民に対する周知活動。NPO法人シーズネットが運営する「あんしん住まいサッポロ」と連携し住宅検索システムを開設する。また、事業者間の勉強会の開催、備品の共同購入や合同行事の開催、満室時に訪れた入居希望者の情報提供、保証人を立てられない入居希望者に対する支援、身寄りのない入居者に対する葬儀支援など、一事業者では取り組みきれない諸問題に対応することを目指す。
総会で初代理事長に選出された奥田龍人氏は「高齢者住宅の質の向上を目指し、自己評価の仕組みを整えたい」と抱負を語った。
発足総会に合わせて開催された市民向けセミナーでは、高齢者住宅財団理事長を務める橋紘士氏が記念講演を行い、一般市民を含む約270人が会場に訪れた。