高齢者住宅、有料老人ホーム大手のメッセージ(岡山県岡山市)が、都内を中心に不動産・建築事業を展開するナミキ(東京都練馬区)と共同で、高齢者住宅運営を始める。
このたび両社が提携した事業モデルは、ナミキが地主から建物をサブリースし、メッセージが入居者向けのサービス提供を行う事業者としてテナント入居するというもの。これまでメッセージが展開してきた高齢者住宅は、同社が一括借り上げを行ってきた。しかし、今回のケースではナミキがサブリースを行う。
賃料はナミキが受け取り、賃料とは別に入居者から徴収するサービス料と、入居者が個別に契約する訪問介護サービスによる報酬が、メッセージの収入となる。
空室リスクを背負うのはナミキだが、入居者が決まらなければメッセージも収入が得られないため、両社が共同で入居者獲得営業を行っていく考えだ。
建物の名称はメッセージの高齢者住宅と同じ「Cアミーユ」ブランドを適用。2013年春にも2社提携事業モデルによる高齢者住宅が都内で竣工する予定だ。
メッセージは昨年度から5年間で1万戸の高齢者住宅提供を目標に掲げている。
今年度は自社運営による高齢者住宅が45棟竣工する予定(うち、5棟は有料老人ホーム)だが、「提携事業モデルも年間10棟程度増やしていきたい」(岩本隆博執行役員)と考えている。