インターネット設置工事などを行うレジデンシャルインターネット(東京都港区)は、大学別で物件を検索することができるサイト「大学賃貸.jp」をオープンした。当面は八王子エリアの大学が中心だが、今後は首都圏の大学に規模を拡大していくという。
サイトは「帝京大学」「首都大学東京」など大学名別に専用ページを設け、最適な物件が一覧で表示される。また、マップ上から物件を探すことも可能だ。さらに、地方から上京する学生向けに、大学周辺の飲食店や施設なども紹介し、生活がイメージしやすいように工夫した。
同社は学生向け賃貸住宅にインターネット無料設備を提案しており、学生が部屋探しをする際の方法に着目。空室対策の一環としてサイト運営を考えたという。
「都心の大学に通う学生は駅や沿線から物件を探しますが、郊外の大学の学生は大学を拠点に部屋探しをします。徒歩や自転車で移動しますから、自ずと大学の近くの部屋を選ぶ傾向が強く、大学別に物件を選べるサイトの需要は高いと思いました」(同社WEB戦略事業担当関口智紀氏)
大学の写真や店舗の写真も社員が撮影。掲載する物件にも10人の営業担当が直接足を運び、掲載するコピーも考える。
「インターネット上には狭く浅い情報はたくさんありますが、本当にユーザーがほしい情報は狭く深い情報です。物件の詳細な情報はもちろん、大学周辺の情報が充実していることも重要です。今後はサークル情報の掲載や入居者コミュニティー形成など、コンテンツ充実を視野に入れています」(関口氏)
現在、物件掲載料は無料。5月後半までに掲載物件が100件以上になる見通しだ。