リクルート(東京都千代田区)の不動産ポータルサイト「SUUMO(スーモ)」は、提携会社向けに2つの新サービスをリリースした。
1つはデジカメやスマートフォンで撮影した動画を物件情報に掲載できるというもの。ポータルサイトで写真、間取り図といったビジュアル素材は一般的になっているが、同社ではユーザーはプラスアルファの情報を期待していると分析。奥行きや間取り、写真では伝えきれない情報も臨場感をもって伝えられるようにした。アップできるデータは最大300M(メガ)。動画の長さは2分半を推奨している。サービス費用の定価は1物件あたり3000円。
「動画サイトなども普及しており、ウェブ上で動画をみる機会が一般化しています。同サービスの動画はADSLレベルの通信環境ならば、ストレスなく閲覧できます」(住宅カンパニーMP統括部SUUMOネット推進部戸建・流通・賃貸ネットMPグループ賃貸チーム、今井良樹チームリーダー・プロデューサー)
もう1つは、スマートフォン向けアプリ「どこでも素材入稿」。物件で撮影した画像や動画をその場で入稿することができるというものだ。すでに物件情報を登録しておけば、GPSを利用して撮影場所から住所を割り出し、物件候補の一覧を表示。撮影した写真の当該物件を探し出すことに手間もかかりにくく、すぐに画像をアップすることができる。
「これまで写真のアップロード作業は写真を撮影後、会社に戻ってデータをパソコンに移し、データをリサイズ、名称変更などをしてデータアップするという流れでした。撮影当日に情報を反映できないなど、手間と時間がかかっていました。撮ったその場でアップできるという簡便さを目指しました」(今井氏)
アプリを通じてアップロードした画像や動画は入稿分析システムからダウンロード可能。撮影した素材にはファイル名に物件名や撮影日付がつくことから、ファイル管理の効率化が図れるという。