エイブル(東京都港区)と緊急駆け付けサービスのコンシェルジュ24(神奈川県横浜市)は、共同で入居者向けサービスの販売を開始する。商品名は、「Concierge24forエイブル」。25日から神奈川県の直営店舗で契約をした入居者を対象に販売し、11月をめどに全国展開をスタートさせる予定だ。
コンシェルジュ24は、警備大手の全日警(東京都中央区)と提携しており、全日警の警備員が駆け付け、在宅確認を行うサービスで知られる。他の駆け付け代行企業にはない特色で、警備会社との連携が今回の新商品開発を後押しした。
主なサービスは以下の通り。水回りやカギのトラブル発生時に24時間365日、駆け付けて対応する。また盗難に遭ったり、入居中の物件が競売になり引っ越しせざるを得なくなった場合、見舞金を出すサービスもある。
神奈川県内の直営店では販売開始に向け準備が整った。エイブルのカスタマーサポートGサブリーダー掛田隆氏は、「入居者目線に立ち、満足頂けるサービスを目指したい」とコメント。コンシェルジュ24の中谷公三郎社長は、「利用者や販売店の声を聞きながら、カスタマイズも検討し、必要とされるサービスを追求したい」と語った。仲介大手との提携により、緊急駆け付け業界の勢力図に変化が起こりそうだ。