約4万8600戸の学生用マンションを管理する学生マンション大手のジェイ・エス・ビー(京都府京都市)が、高齢者事業に参入する。同社としては初めてとなるサービス付き高齢者向け住宅を、2013年5月、北海道函館市の湯の川温泉にオープンする。これに先がけ、12月1日に函館市内に現地案内センターを開設。入居予約の申し込みを開始した。
物件名は「グランメゾン迎賓館函館湯の川」。RC造4階建てで68戸。賃料は7万9000〜8万5000円。共益費は1万8000円。北海道三大温泉郷のひとつとして名高い「湯の川温泉」内に位置する。
「シティホテル」をイメージした造りで、居室の占有面積は25平方m。共用部にはオープンカフェスタイルの食堂、露天風呂付き共同浴室の他、介護事業所等も併設している。
今回の物件は温泉地内に立つということで、家族が観光と合わせて入居者の訪問ができる点が大きな付加価値となっている。
今後の展望について、広報部の松本譲氏は「これからは高齢者住宅でも住み住み替えが進むと考えています。当社では初期費用が安く、気に入った物件を選択できるような高齢者住宅の在り方を実現していきたいです」と語った。すでに、東京都内に2棟目のサービス付き高齢者住宅を現在建設中だという。
全国で学生マンションの運営管理を手がけてきた同社だが、昨年11月に高齢者住宅紹介所「Grand UniLife」をオープンしたのを皮切りに、高齢者関連事業を強化。現在全国で19店舗を展開している。