タカラ不動産(石川県金沢市)は2月、高級物件専門サイト「極上賃貸」をオープンした。
同社が管理する25棟それぞれに物件サイトを作成し、それを一つのサイトに集約したもの。デザイン会社提携のもと、物件1棟ごとに、1つずつスペシャルサイトをつくった。サイトには写真、動画、間取り図、設備などを掲載。高級物件の持つ上質な雰囲気を維持したままユーザーに伝えるのが狙いだ。
一般の物件は、成約したら物件の詳細情報を消していくが、このサイトは満室時も継続してあるため、外観や部屋の写真などをいつでも見ることができる。そのため、物件のキャンセル待ちにもつながるという。
さらに、物件ごとにサイトを用意するため、オーナー向けのサービス強化にもなる。
小村典弘専務は「このサービスを提案材料にして、管理受託にもつなげていきたいと思っています」と話した。
実際に、管理受託を迷っていたオーナーが、高級物件サイトの制作サービスが決め手となり、契約を結んだという実例があったという。
今後、現入居者の退居に合わせて室内写真を撮影し、写真の点数を増やしていき、サイトのさらなる充実を図る見込みだ。