S-FIT(東京都渋谷区)は、同社初となる「介護賃貸併用住宅」を竣工し、4月26日〜28日に内覧会を実施した。住み替えを検討する一般ユーザー5組が参加し、新たに2件の契約があったという。
竣工した物件は、JR西荻窪駅徒歩30分ほどの立地に立つ木造2階の戸建て住宅。1階部分には6月1日オープン予定のデイサービスが入る。
同社が展開する「介護賃貸併用住宅」は、新築住宅の1階部分を介護施設として貸し出し、その収益をローンの返済に充てながら家賃収入を得るという仕組みだ。主に新築でマイホームを建てるエンドユーザー向けのサービスとして企画した。
介護施設部分は、同社が20年間一括借り上げし、介護事業者に転貸借する。借り上げ賃料は10年間固定。介護事業者約3000事業所とのネットワークの中からエリアや物件に適したテナントを同社が選定する。
同社では、介護賃貸のメリットとして、介護施設の需要が今後も高まることから空室リスクが少なく安定経営が見込める点、車の送迎サービスが付いているため駅から遠いなど不利な立地でも利用可能である点、敷地面積40坪の狭小地でも建築可能な点などをあげている。
同社の浅尾銀士ゼネラルマネージャーは、「当社で調査した限り、介護施設を設置した併用住宅は全国で初めての試みです。古くなった家の建て替えを検討するユーザーを中心に反響は上々です」と話した。今後、ハウスメーカーとも協力し、同社の新たな主力商品にすることを目指す。
なお、同物件の内覧は5月末まで対応可能だ。