リクルート住まいカンパニーが発表した同調査によると、「入居前に借りる部屋のカスタマイズやデザインのセレクトプランなどをやってみたいと思っていますか」という設問に対し、自己責任の有無も含めて全体で「やってみたい」と回答した割合が69・6%だった。54万戸強の賃貸管理を展開するレオパレス21(東京都中野区)では、昨年5月からスタートした壁紙を無料で入居者が選べるサービス「マイコレプラン」が好調。今年3月末時点の累計で同サービスの利用件数が5714件と6000件に迫る勢いだという。同サービスでは、壁一面の壁紙を70種類以上から選べるだけでなく、画鋲、棚の取り付け、落書きも可能というもの。同社の入居率アップに貢献しているようだ。
メゾン青樹(東京都豊島区)は、所有マンションの空室率が一昨年まで27%だったが、「選べる壁紙サービス」開始以降、問い合わせが急増。全66戸に対して入居待ちが100件あるという。改装可能物件専門サイト「DIYP」も好調。一昨年10月にサイト開設し、掲載物件数は211件(5月31日時点)。掲載物件はオーナーからの直接掲載依頼が大半を占める。入居者との間で改装可能範囲がどこまでかを決めて契約する。繁忙期の波はほとんどなく、5月も同サイト掲載物件での契約が担当者1人で7件。大半が専任媒介と考えれば、いい数字といえる。今後注目したい分野だ。