システム開発を行うズィットワン(東京都文京区)が、パソコンを利用したテレビ電話で対面接客を行う「FaceNet」を、不動産会社向けに拡販する。
ホームページに張り付けたバナーをクリックすれば、すぐにテレビ電話を始めることができるのが特徴。顧客側は専用ソフトのダウンロードや、個人情報を入力するログイン登録の必要がない。
利用者側の映像は事業者側には届かないので、個人情報を開示することなくパソコン上での対面接客を行うことができる。
他業種では保険販売代理店での導入を控えている。保険の場合もユーザーは個人情報を登録しなければ詳しい話が聞きずらい。「しつこい営業にさらされることを警戒しなかなか問い合わせに至らないものですが、優良な販売店ほど、個人情報よりも先に対面接客を行って実力をアピールしたいはず」(水谷時雄社長)。
テレビ電話を起動しながら、オペレーターが開いている画面を利用者側に送ることもできる。そのため、物件情報や間取り図を入居者に送り、対面と同様の接客を行うことも可能だ。「場所にこだわらず、ホームページ上にだけ存在する仮想店舗をつくることができる」(水谷社長)。価格は、初期費用20万円、月額使用料を3万円程度と想定している。