東京都は、今年度も都内の物件を対象に太陽光発電の導入を強化する。このたび、東京都環境公社と連携し進める「屋根ぢから」ソーラープロジェクトの推奨プランを発表した。ウェブサイトや電話相談窓口を開設し、本格的に利用者の募集をスタートする。推奨プランは、標準プランで61、高効率プランで67プラン。今年4月11日から5月7日までの期間公募をし、集まったプランの中から選定されたもの。
推奨プランは、ジャックスが提供するプロジェクト専用の低利ローン(実質年率1・95%)を活用でき、月々の負担を抑えながら太陽光発電を導入できるのが特徴だ。また、発電量の異常を知らせる発電量モニタリングや定期点検など、設置後のアフターケアもパッケージになっている。
東京都の環境局都市エネルギー部再生可能エネルギー推進課の三浦大助課長は、「補助金があったことでこの4年間、太陽光発電の設置コストは4割近く低下し、飛躍的に導入が進みました。今年度は、低利ローンの"屋根ぢから推奨プランでより多くの方に太陽光の利点を身近に感じてもらいたい」と語った。
対象となるのは東京都内の賃貸住宅を含む建物で、太陽光発電システムは10kw未満。推奨プランを提供する太陽光発電販売店は、約90社。企業名や価格、見積もり申し込み先の電話番号、主なアフターケアなどの詳細は、「TOKYO太陽光エネルギーポータルサイト」で確認できる。
「屋根ぢから」の受付は今年度(2014年3月末)いっぱい。次年度以降については状況を見ながら検討していく。