大和ハウス工業(大阪府大阪市)は埼玉県のJR武蔵野線「吉川美南駅」前エリアにおいて、日本の子育てを応援するまちづくりをテーマに進めている1400世帯を超える大型複合プロジェクトの名前を「IKUMACHI(育まち)吉川美南プロジェクト」と命名。開発を本格的にスタートすると発表した。
賃貸住宅、戸建住宅、分譲マンション・医療・保育施設を合わせたプロジェクトだ。同名称は、少子高齢化の問題を抱える日本において、住宅メーカーとして問題に取り組むべく考案した「まち全体で子育てするまち」というコンセプトからつけられた。
まちの総合プロデューサーに、おちまさと氏が就任。自らも子育てに勤しみ、子育て関連のプロデュースを数多く手がけ、現在厚生労働省「イクメンプロジェクト」の推進メンバーだ。
同プロジェクトでは「IKUMACHI憲章」を制定。子どもと子育てをするママ・パパのことを優先して暮らすまちを目指す「チャイルドファースト」、ママとパパだけではなく、このまちに住むみんなが親心を持てるまちを目指す「まち全体で育てよう」、そして、モノだけではなく子育ての喜びも悩みも、ぜんぶシェアする暮らしを目指す「シェアする子育て」の3つ。
注目すべきは、街区内に建設する「IKUMACHIクラブハウス」。子育ての喜びや苦労をシェアできる場になることを目指したスペースだ。子どもの成長とともに使わなくなった本や玩具を住民で共有できる「シェアライブラリー」や住民が集まってスポーツ観戦や映画鑑賞ができる「アウトドアシアター」を設ける予定だ。
賃貸住宅「ヘリオス吉川美南」はすでに9棟123戸が竣工。現在、6棟87戸が建築中で、来年1月末~2月中旬にかけて竣工する予定だ。
同プロジェクトの完工は平成32年を目指す。