エイブル(東京都港区)はファイバーゲート(東京都港区)と展開しているインターネット無料物件、設備『エイブル・ネット』について、室内壁面埋め込み型無線LAN設備を使用したWi―Fiサービスの提供を、12月9日より全国で開始する。
『エイブル・ネット』は2010年11月より稼働しているサービスだが、スマートフォン利用者のさらなる利便性を図り、Wi―Fiサービスへリニューアルをする。インターネット無料物件は本紙で毎年企画している「設備ニーズランキング」においても、単身者向けの物件では5年連続で最も人気のある設備として入居者に支持されている。
同社ではこの需要を背景に、2004年3月からインターネット無料物件設備の提供を開始し、現在管理物件の1万戸以上に導入している。
同サービスにより、入居者はパソコンやタブレット、ゲーム機等でインターネットを無料で利用できるほか、通常では室内に設置するWi―Fiルーターやモデムが室内壁面に埋め込められるため、インターネット配線、モデム、ルーターのない、快適な居住空間を利用できる。
さらにLTEスマートフォン利用者は、動画視聴やデータダウンロード等の大量データ通信時にWi―Fiを経由することで、通信キャリアが設定している通信速度の制限を超えることなく快適にLTEスマートフォンを利用できるという。
導入時の費用については、物件規模ごとに決められた月額利用料をオーナーが支払う。
同社では、昨今の賃貸市場における家賃相場の値下げ対策として有効なだけでなく、入居促進や他物件との差別化が可能となり、オーナーにとってより安定した賃貸経営が可能と考えている。