三井ホーム(東京都新宿区)は、都内初のツーバイフォー木造耐火建築の5階建てビルをこのほど竣工させた。国内でも2棟目の事例で、国土交通省所管の木造建築技術先導事業にも採択されている。ビルの1階は喫茶店が入り、2、3階が訪問介護を受けている高齢者用の賃貸住宅、4、5階がスタッフルーム。
同建物の特徴は都心の狭小地でも、敷地面積を最大限有効に使える点にある。都市密集型の敷地では、いかに建物の幅を広げて生活空間を提供できるかが重要。足場やクレーンが不要となるオリジナルの「外壁建て起こしシステム」を採用した。建築途中の床上で職人が壁面を作り、ジャッキで建て起こす仕組みだという。
また、木造中層建築物では巨大な引き抜き力が耐力壁に生じることになり、既存のホールダウン金物では負担できない場合があるが、今回はこの巨大な引き抜き力に対応するシステムを開発した。
今回のビルは今年2月に着工し、11月に完成した。鉄骨の場合に比べ最低でも1カ月は工期を短縮できたという。総工費も1億2000万円と、鉄骨構造で建てるより2~3割コストを抑えられた。





