加速するハウスメーカーの海外進出 ASEAN諸国や米国で存在感発揮
その他|2013年12月24日
「トヨタ自動車の工場周辺では、まだまだ住宅が不足しています」
トヨタホーム(愛知県名古屋市)は、今年トヨタ自動車の大規模工場があるインドネシアで、180戸のサービスアパートメントと3戸の戸建て住宅を建設した。サービスアパートメントは、トヨタ関係の出張者が利用し、戸建てはうまくいけば現地の人間に販売することを想定しているという。
「現地の生活状況を考えると当社の既存商品では性能が高すぎるため、地元に合わせる必要があります。半分くらいの機能は捨て去る覚悟もしています」(後藤裕司取締役)としながら、現地の人口と旺盛な住宅需要に掛ける期待は大きい。世界におけるトヨタブランドの信用力は甚大。
トヨタ自動車の工場の進出・拡張に合わせて住宅事業も拡大していく考えだ。
新興国での展開で一日の長があるのは、大和ハウス工業(大阪府大阪市)だ。2015年度には海外売り上げ1000億円を目指すという。
11月、中国無錫市。約8万1751m2の巨大な土地に、マンション295戸、タウンハウス141戸が完成。発売スタートした。
現在、大和ハウス工業の事業展開する海外拠点は、12カ国1地域、29都市におよぶ。
前述の中国をはじめ、特に目立つのがASEAN地域での活動だ。ベトナム、ロンドウック工業団地のレンタル工場建設をはじめ、「ASEAN地域内の工場建設需要や物流需要を着実に取り込んでいく」(大野直竹社長)と意気込む。
11月上旬、「アメリカで2330戸の都市型賃貸住宅供給」を発表し、賃貸業界を驚かせた積水ハウス(大阪府大阪市)。
2013年度通期の海外売り上げ見込みは900億円。現在進行中の案件は28あり、これに2330戸の賃貸住宅建設を主体とする5つのプロジェクトが加わった。同社広報部によると、「2008年5月の国際事業部立ち上げ以降、海外進出を推し進めてきました。各地での仕込みは完了しつつあり、成果が出始めるのはこれから」と今後のさらなる拡大をにじませた。
すでに進出する中国、オーストラリア、シンガポールではマンション建設やタウンハウスで実績がある。
今後、これら大手ハウスメーカーの海外進出に追随する動きも活発化していくだろう。





