定住促進に向け、50戸で募集
岡山県岡山市は、県外からの移住者を対象に民間の賃貸住宅を提供し、家賃の一部と仲介手数料を補助する。
8月3日に入居希望者の申し込みを開始した。
家賃は、月額1万5000円まで入居者負担で、それを超える分は月額最大3万3000円まで補助。
仲介手数料は家賃1カ月分(4万8000円上限)を補助する。
補助は最長6カ月で入居期間終了後にまとめて補助分を支払う。
入居者と家主は6カ月の定期借家契約を結び、入居継続を希望すれば更新する。
対象の物件は、岡山県宅地建物取引業協会が不動産会社から募集し、同協会運営の不動産情報サイト「住まいる岡山」で掲載。
現在、50物件が登録されている。
同市の移住・定住支援室は、「移住希望者の『お試し住宅』として市営住宅9室を提供してきましたが、希望者が多くまかないきれない現状がありました。6カ月の短期居住以降も住み続けてもらいたいと考えています」と話した。
すでに6件の入居申し込み(8月7日時点)が入っており、宅建協会も20件程度の問い合わせを受けているほか物件を提供した会社に直接連絡が入るなどの反響があるという。
入居申し込み受け付けは8月18日まで行う。
自治体が移住促進で民間賃貸住宅の家賃補助などを行うケースは増えているが、政令指定都市では今回が初となる。