マスイデア(埼玉県八潮市)は、CADと積算が連動したシステムを開発、販売している。受注に伸び悩む全国の工務店や建設会社に、セミナーなどを通じて提案していく予定だ。
建物を建てる要領でパソコン上にパースを描いていくと、部材や積算データが自動で見積書に落とし込まれていくというシステム。「発注書」や「工事台帳」も自動で作成されるのが特徴。
「専門知識を持っていなくても、早くて正確な見積作成が可能になります」と、マスイデアの益田修一社長が語るように、パースデータを基本に自動で積算されていくため工事担当者や業者との癒着も無縁。施工主の利益額まで自動で表示されるという。
見積書でよく見られる大工工事一式や基礎工事一式といった言葉は一切使用しない。パースと同時にすべての部材の数量や品番、実行金額などが瞬時に表示される。「一式」の内訳をすべて公表するため見積書は施主から好評。そのため「相みつになればなるほど有利になる」(益田社長)
さらに、「坪単価だけの価格競争に巻き込まれない」と話すように、実際に、同社のシステムを導入したことで前年比5倍の受注を達成した企業もあるそうだ。
「構造計算をきちんとやって積算をし、詳細な見積書を作るということは、作り手側の利益を確定させることにもつながる。不況に苦しむ工務店、建設会社の助けになれれば」(益田社長)
マスイデアのシステムは、現場を知り尽くした大工が3年の歳月をかけて作ったもの。開発費はおよそ3億円。現在、全国で14社が導入している。





