注文住宅やアパート、高齢者専用賃貸住宅の建築事業などを手がけるアイムホーム(大阪市中央区)は3月15日、兵庫県宝塚市内で畑付き戸建賃貸住宅の完成見学会を開催した。
今回の見学会では同社のヒット商品の一つである戸建賃貸「ハッピーキューブ」の発展型である専用畑付きの戸建賃貸住宅が披露された。
建築された4戸それぞれの南側に1・5坪ほどの入居者専用の畑を用意、農業意欲の高い客層の取り込みを図っている。畑の管理は貸農園の運営などを手がけるマイファーム(大阪府高槻市)が行う。
物件コンセプトの希少性や大阪中心地へのアクセスが約35分程度という好立地に恵まれたこともあり、4戸の物件は完成前に入居者が決まり、同社初の畑付き賃貸住宅の事例として成功を収めた。
「昨今、貸し畑やレンタルファームが大きな注目を集めています。各地で続々とオープンが相次いでおり、申し込みも殺到しているそうです。そうした農業意欲の高まりを賃貸住宅にも利用できないかと思い、今回の企画を考えました」(佐々木伸二社長)
同社では今回の案件を皮切りに畑付き賃貸住宅の提案を強化する方針。3月10日には6月上旬の完成を目処に京都府城陽市内に畑付き戸建て賃貸住宅4棟を建設すると発表している。
「次回以降の案件では、今回実現できなかった雨水や浴槽の残り水を畑の水撒きに利用できる建物配置を行う予定です。さまざまな創意工夫で地球環境に配慮した住宅にしたいです」(前出・佐々木社長)