水回り機器の販売を行うパナソニックAWエンジニアリング(東京都品川区)は築古物件をリノベーションし、モデルルームを開設。2019年12月から一般公開した。
築古物件の一室をフルリノベ
場所はJR「蒲田」駅から徒歩3分。築28年、RC造29・55㎡の1室を単身向けのコンセプトルームにした。オーナーや管理会社に対して、暮らしを楽しむ賃貸『Solo(ソロ)』を提案しようと設置。単身赴任の中年男性が暮らす部屋をイメージした。
同社がモデルルームを手掛ける背景に、築古物件の価値を向上させるためには、空間づくりが必要と判断。単身世帯が増加する中で食文化が浸透し、家電で調理を行うなど生活の変化をとらえ、ただ建材を売るだけではなく、進化した賃貸住宅を提供しようと設けたという。
改修は界壁部分と壁、床の下地を残し、間仕切り壁や水回りの配管もやり替え、ほぼスケルトン状態にした。水回りの充実や収納への動線、間取りの使いやすさを重点に置いた。廊下にあったキッチンは、フックも設置できる姿見付きクローゼットと洗濯機置き場にした。3点ユニットは、トイレと洗面箇所には腰高の間仕切りを設置。浴槽にはあえて窓を設け、光が差し込めるようにした。