収益不動産サイトを運営する健美家(東京都港区)が21日に発表した2019年1~12月期の収益物件市場動向年間リポートによると、区分マンションの価格は平均1566万円で前期比9・97%上昇した。その半面、投資利回りは7・37%で、同0・37ポイント下落。
一棟物件は7年ぶりに下落
一棟アパートは、価格が6501万円で同2・94%下落、投資利回りは8・88%で同0・03ポイント上昇した。
一棟マンションは、価格が1憶5161万円で同4・63%下落、投資利回りは8・35%で0・30ポイント上昇した。
区分マンションの価格が上昇した半面、一棟アパートと一棟マンションの価格は12年以来7年ぶりの下落となった。
オリンピックへの期待感から、区分マンションの価格は都心を中心に横ばいか上昇している。一方、金融機関による融資引き締めなどの関係で、地方や首都圏郊外の一棟アパートや一棟マンションの価格は低迷が続く。これが全体の下落につながったと考えられる。
調査は健美家に登録された収益不動産を対象として、投資利回りと物件価格を四半期ごとに集計している。