大学のオンライン講義の逆風にさらされる学生マンションが、粘り強さを発揮している。業界大手の毎日コムネット(東京都千代田区)とジェイ・エス・ビー(京都市)の直近四半期決算がでそろい、物件運用にかかわる業績が前年同期を上回った。オンライン講義実施に伴う退去は微増にとどまり、運営戸数上積みで家賃収入の増加がマイナス分を吸収。今秋以降のオンライン講義継続の度合いが見えず、入居率低下リスクは依然くすぶるものの、現時点で深刻さは見られない。有力2社の業績を追う。
毎日コムネット、ジェイ・エス・ビー 四半期業績で昨年のマンション運営実績を上回る
毎日コムネットが5日に開示した6~8月の四半期業績は、全体では2ケタの減収減益だった。売上高は前年同期比28%減の41億5500万円、営業利益は同77.4%減の1億7700万円だった。