業界大手のAPAMAN(東京都千代田区)の2020年9月期決算で、本業のもうけを示す営業利益が8億4000万円と前期比59.1%減だった。主要事業の一つ、シェアリングエコノミー事業がコロナショックで打撃を受け、コワーキング拠点の一時閉鎖や駐車場利用の激減などが業績の足を引っ張った。半面、約9万戸を賃貸管理するプラットフォーム事業がダメージを吸収し、黒字を維持。今後も、安定感のあるストック収入の拡大を優先課題に掲げている。
シェアリング事業の不振を補う
APAMANの20年9月期業績は、売上高は441億1900万円と前期比4%の微減だが、利益は大きく減少した。営業利益は59.1%減の8億4000万円、経常利益が98.8%減の800万円だった(上のグラフ)。