賃貸仲介会社の間で、付帯商品販売を一括で請け負う代行会社を利用するケースが目立ってきている。入居手続きを経た後に、代行会社が電気・ガスやインターネット取り次ぎなどのライフラインサービスの利用を案内する。仲介会社にとっては、販売の手間を省きながら一定の付帯手数料収入を得られるメリットがある。代行サービスの仕組みと、代行会社によって異なる特徴を2社の事例から紹介する。
賃貸仲介で付帯販売の手間削減
多くの賃貸仲介会社では、部屋を探しに来店した顧客に対し、接客にあたった営業社員が付帯サービスを案内する。電気・ガスの利用手続き案内から、インターネット契約の取次、ウォーターサーバーの利用案内まで品数は多岐にわたる。販売した商品の中には、賃貸仲介会社がインセンティブを受け取れるものもある。その代わり、取り扱う品数が増えるほど社員の接客効率は悪くなりやすい。