1987年の設立から33年を迎えたハウジングロビー(長崎市)。長崎県に根を張り、管理戸数3000戸、仲介店舗は2店舗を展開している。かつては管理戸数4500戸、仲介店舗は4店舗を展開していたが、リーマンショックを機に入居者の退去が目立ち空室が増加。管理契約の解約が増えていく中で、管理戸数の拡大よりも、管理会社としての基盤を固めるために、質の見直しを図る。約2年前から注力している施策では着実に成果を上げ、94%だった入居率は97%に。具体的な取り組みを森田龍三社長に聞いた。
管理業で30年超、拡大志向よりも質重視
リーマンで事業規模縮小 仲介から管理に軸足移す
―御社の売上高は約9億円で、そのうち賃貸管理業が75%と大半を占めています。次にリフォーム業が15%、仲介業が5%と続きます。リーマンショックを境に段階的に事業規模が縮小し、あるときからストック型の管理業を中核に据え、入居率向上や入居者満足度の向上に力点を置くようになりました。