賃貸住宅3万4000戸を管理するアーバンシステム(東京都練馬区)は、借り上げた空室をリノベーションして入居者を募集する事業を2月に始めた。リノベーションにかかった費用は120分割して借り上げ家賃から差し引き、家主から10年かけて回収する。管理受託の強化が目的だ。
10年借り上げ費用を回収
家主は初期費用を負担することなく、リノベーションを実施できる。10年以内に管理契約を解約した場合は、リノベーションにかかった費用の残額を返金しなければならない。契約は建物1棟単位で行い、どの居室にリノベーションを施すかはオーナーが決める。
「資金繰りに悩むことなく、所有物件を最新のトレンドを反映した状態に保てる。サービスが広まれば、質の高い物件の供給が増え、市場全体にとってもプラスになる」と仲介部の松平恵氏は話す。現在は、試験運用中だが、月に1件ペースでの受注を目指す。
(4月12日2面に掲載)