独立行政法人都市再生機構(以下、UR都市機構:神奈川県横浜市)と無印良品の住空間事業部門を担うMUJIHOUSE(ムジハウス:東京都豊島区)が実施する『MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト』が、リノベーションの対象を団地の共用部にも広げている。
MUJIHOUSEの社員寮を併設する『UR光が丘パークタウン』(東京都板橋区)では、居室部12戸と商店街区をリノベーションした。商店街区では、10店舗の外観を改修し、店舗看板のデザインを統一。全長80mの軒下にルーバーを設置し、日よけや雨よけの機能とともに、木の温かみを感じる景観に整えた。商店街区には無印良品の小型店舗『MUJIcom』(ムジコム)もオープンした。
共用部のリノベーションを通して、地域コミュニティーの活性化を目標に掲げる。『MUJIcom』の店舗内では、団地住民向けにワークショップを定期開催し、レンタルスペースを設け住民主催のマルシェを開く。持ち込み可能の無料シェアスペースは住民たちの交流拠点となっているという。
同プロジェクトの供給戸数は、開始から約8年で1000戸に達した。
(4月5日2面に掲載)
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