約1万7000戸を管理するクラスコ(石川県金沢市)が、賃貸オーナーの相談窓口となる新店舗と本社ビルを、6月28日にオープンした。本社ビルを改装し、新店舗は自社ビルをリノベーションした。
賃貸オーナー特化ビルを新設
これに合わせ、新たな企業価値として、賃貸経営に関する課題にアイデアを発信し、実行・解決する『DO IDEA(ドゥアイデア)』を掲げた。
新店舗ビル1階には木材3Dプリンターを導入し、オリジナル賃貸家具製作工房『満室ファクトリー』を設けた。2階には、リノベーションの成功事例のパネル展示やモデルルームを設け、空室対策、オーナーの資産活用、相続対策の事例に触れることができる『満室ギャラリー』を開設した。
3、4階には、旧賃貸管理部の名称を変更した『満室マネジメント』のオフィスを置く。建物の外観を保つメンテナンス相談、入居促進提案、オーナーへの対応に当たるスタッフが常駐する。入居者への対応の専門部署も併設し、顧客満足のための取り組みを強化する。また、不動産会社向けの賃貸経営・相続・資産活用の相談窓口である『満室の窓口』のフランチャイズチェーン(FC)本店とし、加盟店のフォローも行う。
本社1階の、賃貸と売買の店舗には、書店やカフェをイメージしたような接客空間をつくった。感染症対策として、入居時の注意点の説明を1人で受けられるように、動画視聴専用ブースも設置した。
2階には、全国の不動産会社の業務・経営改善のためのサービス『TATSUJIN(タツジン)』体感ギャラリーを設置する。最新の空調システムなどを導入し、感染症対策を施し、社員が働きやすいオフィス環境を整える。改装したオフィスの2・3階にはオンライン会議専用ブースや、動画配信用の撮影スタジオも12室完備した。
オープニングセレモニーで小村典弘社長は、「オーナーへの空室改善の提案が一番重要な仕事と考えている。賃貸物件にデザイン性を持たせたり、テクノロジーの活用で賃料を上げ収益を改善し、オーナーの満室経営をサポートしていきたい」と話した。
(7月12日2面に掲載)
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