一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会(東京都千代田区)は、賃貸不動産経営管理士(以下、管理士)試験の受験者募集を16日から開始。管理士が国家資格化されてから初めて実施される試験となる。
国家資格化後、初の実施
募集期間は8月16日~9月24日で、試験は11月21日に実施する。受験料は1万3200円(税込み)。受験要件は無く、年齢や学歴に関わらず受験ができる。全国25カ所の地域が会場となっている。
管理士とは不動産所有者や入居者に対し、中立な立場で情報の提供や助言、提案ができる知識・技術・能力・倫理観を持った賃貸管理のプロフェッショナル育成のために創設した資格制度。
6月15日に施行された賃貸住宅管理業法の「業務管理者として管理業務に関する必要な知識と能力を有する者、と証明する事業」に該当する「登録試験」が今回の管理士試験となる。管理業務に関し2年以上の実務経験を有し、本試験に合格して登録を受けた者は「国家資格」としての管理士資格を取得できる。
これまでの有資格者は5万9292人(8月11日時点)で、20年度受験者は2万7338人。昨年度の合格率は29.8%となっている。
(8月23・30日2面に掲載)