宅建ファミリーホールディングス(東京都千代田区)の子会社である宅建ファミリー共済(同)は、28日、アットホーム(東京都大田区)が提供するシステムとの連携を開始した。アットホームの入居申し込みシステムへ入力した入居者情報や物件情報が宅建ファミリー共済の基幹システムに反映されるようになる。アットホームの申し込みシステムへの入力は入居者自身で行うため、代理店側で保険の申し込みを行う手間が省ける。
保険の申込業務を軽減
今回連携するのは、宅建ファミリー共済の基幹システム「宅建らくらくネット」と、アットホームの入居申し込みシステム「スマート申込」だ。スマート申込に入力された入居者情報が、「データ連携」というボタンを押すことで、宅建らくらくネットに反映される。これまでは代理店側で入居者の情報を宅建らくらくネットへ入力していたが、今回の連携で代理店側の保険申し込みに関わる入力業務を軽減する。
宅建ファミリー共済は保険申し込みに関わる業務のオンライン化を促進しており、今回のシステム連携もその一環だ。事業開発部の髙橋央特命部長は「当社が代理販売を依頼する不動産会社の管理戸数は数十戸~数千戸と幅が広い。中でも規模の大きい代理店の事務手続きは比例して業務量が多くなる」と話す。そのためオンライン化を進め、ペーパーレス促進による業務の効率化が必須という。
今後は家賃債務保証会社とのシステム連携も進め、オンライン化の体制を一層整えていく。
(2022年2月28日2面に掲載)