中央不動産(東京都千代田区)は、環境配慮と子育て支援をコンセプトにした141戸の賃貸マンションを世田谷区経堂に建設する。
竣工予定は2012年2月。RC造地上9階建てで、物件名は「アンビエンテ経堂」。
東京電力とリビタが環境総合アドバイザーとして参加し、省CO2 を目指した住宅づくりを企画している。
屋上の70%以上に太陽光発電や屋上菜園を配置した「エコルーフ」、エコキュート室外機の熱交換で生まれた冷気を活用し夏季の快適環境を作り出す「エコボイド」、オール電化と各住戸のエネルギー使用量の「見える化」、太陽光発電量を表示する電光掲示板の設置など、CO2 削減のための設備や仕組みを満載している。
設置する太陽光発電システムの発電量は約50kW。発電した電力は一部の住戸(37戸)に供給する。物件全体で標準的なマンションに比べて約42%CO2 を削減できるという。
このプロジェクトは国交省の「平成22年度(第1回)住宅・建築物省CO2 先導事業」に採択された。
また、入居者の子育て支援にも配慮した。建物の1階に地域開放型の子育て支援施設を用意するほか、各住戸の作りも工夫し、ベビーカーが置ける広めの玄関、子どもの絵が飾れるコルクボードの設置。キッチンにいながら子どもを視界にとらえられる間取りなどを企画している。
設計・施工は清水建設、東急リバブルが仲介・管理運営を行う。間取りは1LDKから4LDK、専有面積は42・79平方mから95・75平方mを予定している。賃料は現在調整中だ。