NPO法人 日本ホームインスペクターズ協会(東京都中央区)は、3月1日から「ホームインスペクション(住宅診断)報告書作成システム」の運用を開始する。
同システムは、協会が推奨するホームインスペクションの報告書をASP化したもの。インスペクター(住宅診断士)はブラウザソフトで報告書を作成できるようになる。協会の推奨するコメントなどが自動で出てくるので、PCスキルが低くても簡単に報告書を作成できる。
報告書作成時に入力される劣化事象のデータを蓄積し、将来的にはデータベースの情報を協会が分析して統計資料等として公表する予定。劣化事象データ等は、ホームインスペクター同士で共有することも可能。同システムは、公認ホームインスペクター資格試験に合格した個人が入会できる「認定会員」であれば無料で使用できる。
「劣化事象のデータベースは住宅の設計、施工、メンテナンスなどにも有益な情報。住宅寿命の長期化に貢献できるはずです」(長嶋修理事長)