東京電力グループのリビタ(東京都渋谷区)は、日本賃貸住宅投資法人(東京都港区)から賃貸中の区分所有マンション56戸を一括で取得した。今後、賃貸住宅として運用しながら、退去の出た部屋から随時リノベーションし、販売していく。
リビタではマンションのリノベーション再販事業を積極的に展開しているが、区分所有マンションの買取り再販の例は少ないという。
取得したのは1999年築の「リーベスト中山」(神奈川県横浜市)。総戸数149戸の分譲マンションだが、そのうち賃貸として運用されていた56戸を取得した。53戸が賃貸中で3戸は空室。取得価格は9億17万6000円。6月以降にリノベーションを経て再販していく予定。「希望があれば、入居中の人に販売するということも考えられる」(同社広報)という。再販価格は戸あたり2000万円台中盤から後半を予定している。
リビタは2005年設立。リノベーション分譲マンション事業のほか、シェアハウスタイプの賃貸住宅「シェアプレイス」シリーズの企画・運営を行っている。最近は、区分所有マンションのリノベーション再販事業を強化している。