都内を中心に約2000戸を管理するエレマックス(東京都渋谷区)は、新規や更新の契約時に、5年前から電子契約を導入。ハードルが低い更新契約から電子契約を導入した効果を宇井茂社長が語った。
―まず更新契約から電子契約を導入した、ということだが、導入当初はどういったトラブルや反発などがあったのか。また、その解決策は。
社内では私が強引に進めたところもあるので、社員の内心はわからないが、実際には反発自体はなかった。会社によって多少やり方が違うので一言では言えないが、契約する入居者も入居を契約する段階で管理会社が依頼すれば、基本的に反発はないと思っている。ただ、電子契約を行うには、結局メールアドレスがないと前に進まない。どうやって解決したかというと、ショートメッセージサービス(SMS)を活用した。携帯電話の電話番号を使ってメッセージのやりとりができるSMSを利用して、入居者や契約者に電子契約を実施することを伝えた。電子契約をするためにはお使いのメールアドレスをください、と。ここで契約者や入居者に電子契約でやるという心構えを持ってもらう。