いちごオーナーズ 纐纈雅彦社長 不動産による分散投資を提案

【企業研究vol.216】いちごオーナーズ,いちご

企業研究|2023年08月29日

  • twitter

いちごオーナーズ 東京都千代田区 纐纈 雅彦 社長(58)

 不動産の有効活用とエネルギー創出を軸とした事業を推進する、いちご(東京都千代田区)の100%子会社である、いちごオーナーズ(同)。いちごオーナーズは不動産オーナーのための会社として、一棟不動産の販売や不動産コンサルティング事業のほか、不動産小口化商品を販売する。さらに、2022年からはブロックチェーン(分散型台帳)基盤を活用し、所有権を移転できる有価証券のセキュリティー・トークンの発行を行うデジタル不動産の販売をスタート。いちごオーナーズの纐纈(こうけつ)雅彦社長に同社の事業と、今後の展開について聞いた。

目利きのバイヤーが購入 1棟10億円規模メイン

―改めて御社の事業内容を教えてください。

 当社は不動産セレクトショップをビジネスモデルとしています。不動産の目利きのバイヤーとして、国内不動産から収益性が望めるいいものを仕入れ、いちごの「心築」を施して、リーシングにより満室稼働にして販売するという仕組みです。そのため取得のぺースを落とさないようにしています。

―いちごの心築とは何ですか。

 いちごのサステナブルエンジニアリング本部には、ゼネコンや建築会社出身者らの建築現場のプロが数多くいます。このいちごの技術とノウハウを活用し、一つ一つの不動産に心を込めた価値向上を図り、現存不動産に新しい価値を創造する事業を心築と呼んでいます。当社は、主に好立地の中規模不動産を取得し、順法性の確保や耐震補強、稼働の改善を行い、不動産の持つ本来の価値を生かしています。そのうえで多様化するニーズに合わせた価値向上や、経済耐用年数の長期化を図っています。

―建物の品質もチェックし改善して、販売しているのですね。

 2022年からは完成品を仕入れるだけでなく、メーカーが工場を持たずに生産するOEM的な取得も始めています。厳しい品質チェックをクリアした建物を取得し、それを「いちごクオリティー」としています。具体的には、デベロッパーにいちごの標準仕様で開発を依頼して1、2年後に、当社が入居者のいない状態で購入。その後自社でリーシングして運営、販売するという形も取り入れています。

―クオリティーを重視していますね。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

おすすめ記事▶『拡大する不動産デジタル証券』

検索

アクセスランキング

  1. 逆ざや説明せず販売、不法行為

    ピーエムジー,Lifestar(ライフスター),おうちの管理,東京みらい法律事務所

  2. イタンジ、新社長に永嶋章弘氏

    イタンジ,ニフティ,メルカリ

  3. 改正空家対策特措法、12月施行

    国土交通省,L&F,ジェクトワン,一般社団法人全国古家再生推進協議会

  4. 2023年管理戸数ランキング1位~50位

    2023年管理戸数ランキング

  5. ダ・カーポ、家賃債務保証に保険付帯

    ダ・カーポ,ジェイアイ傷害火災保険,三井住友海上火災保険,リロクリエイト,アットホーム,イタンジ,いい生活

電子版のコンテンツ

  • 紙面ビューアーはこちら

    紙面ビューアー

  • 管理戸数/仲介件数/人気設備/建築 賃貸市場ランキング

    賃貸市場ランキング

  • 全国管理会社データブック

    全国管理会社データブック

サービス

発行物&メディア

  • 賃貸不動産業界の専門紙&ニュースポータル

  • 不動産所有者の経営に役立つ月刊専門誌

  • 家主と賃貸不動産業界のためのセミナー&展示会

  • 賃貸経営に役立つ商材紹介とライブインタビュー

  • 賃貸管理会社が家主に配る、コミュニケーション月刊紙

  • 賃貸不動産市場を数字で読み解く、データ&解説集

  • RSS
  • twitter

ページトッップ