人口減少の進む地方都市において、地域が抱える課題の解決や活性化に取り組む不動産会社にフォーカス。管理会社として地域の中での存在価値を高めようとする姿に迫った。今回は「社会課題の解決」を会社の経営方針とする、豊後企画集団(大分市)の挑戦を紹介する。
「目指すのは社会課題の解決」
大分県で7562戸を管理する豊後企画集団(大分市)が企画・開発し、自社で運営する食事付き学生マンションが満室稼働中だ。佐藤洋社長は「当社が目指すのは、地域の課題解決。学生が住み続けたいと思えるような物件を提供することが、地元の活性化につながると考え、企画した」と話す。
物件名は「Labo's College(ラボズカレッジ)大分大学前」。大分大学旦野原キャンパスから徒歩5分の場所に立地する、5階建てRC造全68戸の学生向け賃貸住宅だ。専有面積は20~20.89㎡。家賃は3万4500~3万9500円で、周辺の学生向けの賃貸住宅より1万円ほど高い設定だが、退去があってもすぐに入居が決まる状態だという。