分譲マンション「Brillia(ブリリア)」などを手がける東京建物(東京都中央区)は9月15日、賃貸マンション「Brillia ist(イスト)文京六義園」を竣工した。同社の賃貸住宅では初となるサウナ付きの部屋を試験的に導入した物件だ。
2戸の専有部に試験導入
同物件は都営地下鉄三田線千石駅から徒歩約4分の場所に立つ。全45戸で専有面積は約25~60㎡、23タイプの部屋があり、単身者やファミリー層の入居を想定する。
サウナを設置した住戸は2戸で、totonou Japan(トトノウジャパン:東京都渋谷区)が販売する北欧製家庭用サウナ「Auroom Cala Mini(オールームカラミニ)」を採用した。同商品は幅95cm、奥行き95cmで、設置面積は1㎡以内で済む。使用する木材には特別な加工を施し、水による腐食や経年劣化を防ぐ仕様だ。サウナにはベンチと電気ストーブを内蔵。室内温度は10分間で約85度となり、最大で110度まで上がる。設置場所の洗面所にはサウナのデザインに合わせ、鏡面の枠を木製にした。
東京建物の住宅賃貸事業部賃貸住宅事業推進グループの福山昂助主任は「前任の担当者がサウナ好きであったことから同部屋の企画が立てられた。今回の物件の評判を見てサウナ付き賃貸の展開を考えていきたい」と語る。
募集は2段階に分けており、第1弾で募集を開始したサウナ付き賃貸はすでに申し込み済みだ。9月27日時点でサウナ付きの部屋は管理費込みで28万円の家賃で募集している。
(2023年10月9日9面に掲載)