【記事まとめ】ニッチな需要を狙え! 入居者を絞った物件
管理・仲介業|2024年05月07日
特定の入居者ニーズに合わせた物件が、賃貸業界で注目を集めています。ニッチ需要を狙った物件を提供するメリットとデメリットに加え、全国賃貸住宅新聞で取り上げた物件を紹介します。
ニッチ物件のメリット
①高賃料での成約が期待できる
ニッチ需要をかなえる物件は、競合物件が少ない場合が一般的です。そのため、周辺の家賃相場に左右されずに賃料を設定することができます。物件の希少性から、高い賃料での成約に期待がかかります。
②長期入居につながる
特定の入居者を狙った物件であるため、長期間での入居が期待できます。物件の造りに合わせたライフスタイルが確立しているので、一般的な造りの賃貸住宅に比べて転居までのハードルが高くなるためです。
ニッチ物件のデメリット
①集客手法が難しい
課題は集客手法。一般的なポータルサイトでは特定のニーズを持つ入居者に対しての検索項目が無く、訴求が難しいため、他物件に埋もれてしまうリスクがあります。そのため、例えば釣り好きの人に向けた物件には、周辺の釣り具店にチラシを置くなど、特定のコミュニティーに向けた周知の工夫が必要です。
②建設コストがかかる
他物件と同じ規格の設備や建材ではなく、オリジナルサイズでの発注になる場合が多いため、結果的に建設費はコスト高となります。その分、賃料を高めに設置する必要があり、ハイリスク・ハイリターンでの物件運営となります。
ここからは、全国賃貸住宅新聞で紹介したニッチ物件を紹介します。
ユーチューバー向け物件
「ユーチューバー」や「Vチューバ―(バーチャルユーチューバ―)」などの動画配者を行う人に特化した物件「ライバー東京」が、2022年1月に竣工しました。マンスリーマンション事業を行うmatsuri technologies(マツリテクノロジーズ:東京都新宿区)が運営しています。
午前10時~午後8時までの時間帯には、ピアノ演奏などで響く80dBまでの音量で楽器演奏が可能としています。家具・家電が付きな点も、実際の住居とは別に配信部屋として使いたいニーズに応えています。
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マイメロディとのコラボ物件
ハウスメイトパートナーズ(東京都豊島区)がサンリオ(東京都品川区)との提携で手がけた物件「My Melody Town Machida(マイメロディタウンマチダ) Ⅰ~Ⅴ」は、21年10月に竣工しました。サンリオのキャラクター「マイメロディ」が部屋の随所にあしらわれています。
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ゲーム好きのための物件
昨今のゲーム市場の盛り上がりを受けて、愛和(福岡市)が新たなコンセプトを持つ物件プラン「ゲーマープラン」を、23年12月に立ち上げました。防音システムや高速インターネット回線といった仕様に加えて、ロフトベッドにゲーミングデスクを配置。eスポーツチーム「DELTA ESPORTS(デルタイースポーツ)」と提携し、企画しているので、ゲーマーにとって最適な住環境となっています。
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キッチンが主役の物件
ニッショー(愛知県名古屋市)は、物件ごとにコンセプトを持たせた賃貸住宅ブランド「&room(アンドルーム」を展開しています。21年10月には「料理が楽しくなる本格的クッキング1ROOM(ワンルーム)」を公開しました。広さ10畳のワンルームの7~8割のスペースをキッチンが占め、まさにキッチンが主役の物件と言えます。
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