自治体が、地域の産業振興や人口増加のために、賃貸住宅を整備する動きが進む。阿武町は農業を活性化するため、古民家をシェアハウスに改装した。
古民家改修のシェアハウス
2棟7室を提供
山口県の阿武町は、2024年4月に援農プロジェクトへの参加者や同町への移住希望者が滞在する「福賀シェアハウス」をオープンした。援農プロジェクトとは、農業における繁忙期の労働力不足を解消すべく、外部から短期的に人員を確保する取り組み。参加者は農業ともに、その地域での暮らしも体験できる。
同シェアハウスは、空き家だった古民家を改修したもの。阿武町は住環境を整備し、地域の農業の活性化や移住支援を行っていく。
同物件は木造の平家建て。築63年の母屋と築37年の納屋を改修し、2棟のシェアハウスとして整備した。延べ床面積は、160.06㎡と78.30㎡。個室は母屋側に4室、納屋側に3室の計7室を設けた。専有部の面積は12.96~14㎡。キッチンや風呂、トイレなどの水回りスペースは共用施設として各棟に整備した。母屋には、広さ29.52㎡の多目的ホールを設け、ダイニングテーブルを配置。滞在者同士が交流を図れる場所とした。