脱炭素に貢献、使用量8倍へ
年20棟の受注目標
大東建託(東京都港区)は、CLT(直交集成板)の使用量を2028年までに2000㎥とする目標を策定した。24年度はCLTを約250㎥使用する見込みで、2000㎥はその8倍の賃貸住宅約20棟分にあたる。賃貸住宅の脱炭素に貢献しながら、環境性能が高いCLT工法の普及促進を目指す。
CLTとは、ひき板を繊維方向がクロスするように積層して接着させた大判木材パネルのことだ。中高層建築に耐える高い耐震性と優れた断熱性を持つ。
CLTは環境負荷の削減と森林の健全な循環を促す効果もあるといわれている。従来は建築材として適さなかった細い木なども有効に活用できる。また、建物の解体時もRC造と比較して、温室効果ガスの排出抑制につながる。解体された木材は、チップ化することで燃料資源へのリサイクルが可能だという。